統合医療の今後の学術的ならびに実践的発展のためには、統合医療総論の存在が不可欠である。そのために統合医療総論の構築を試みた。
統合医療総論の骨子は、その原則を含む3つのカテゴリーに大別される。1.原則としては、1)補完性、2)多元性の2つの概念がある。2.適用としては、1)医療モデル、2)社会モデルの2つのモデルがある。3.体系としては、1)統合主義、2)多元主義、3)モード2、の3つの信念体系がある。
この総論を橋頭堡として、統合医療の発展を期待したい。そしてこれを機に、統合医療という医療体系を再認識してほしい。