医療
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弁置換術後の徐脈に対してPermanent Pace-maker植え込み術を施行した2例
船木 治雄渋沢 喜守雄大田 早苗神谷 直紀広瀬 脩二
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1977 年 31 巻 10 号 p. 1132-1135

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抄録
我々は人工弁置撰術後の徐脈に対して, Permanent pace-maker植えこみ術を施行した症例を2例経験し, 術後の経過がよいので報告した.
1例は, 51才の男子で, 僧帽弁閉鎖不全と三尖弁閉鎖不全に対し, 二弁置換したあと, Complete heart blockとなつたので, 術後28日目に, MedtronicのBipolar心筋電極を植えこんだ. 2年後に, 常光産業のModel-I-DB-200 (Bipolar)のリチウム電池を用いて, 第1回目の電池交換を行つた. 満4年を経過した現在, 元気に生活している.
今1例は, 45才の男子で, 僧帽弁の“Floppy valve syndrome”に対して僧帽弁置換術を施行して, 3年4ヵ月後に, 徐脈がつよいので, カテーテル, ペースメーカー植えこみ術を施行した. 電池はやはり, 常光産業のModel-I-DBを用いた. 植えこみ後運動能力は増し, 夜間の心臓発作は消退した.
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