医療
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先天代謝病における生化学的検査のための試料のTransportationの問題
津川 敏軽部 幸治阿保 克之斉藤 亮子松原 政博阿部 祐二
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1979 年 33 巻 3 号 p. 318-321

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抄録

心身障害の発生要因の一つである先天代謝病の生化学的検索のため, 相互に検体を輸送するための保存上の必要最低限の条件を検討し, 次の方法とした.
1. 甲状腺ホルモン(T3, T4)測定試薬は, 早朝空腹時4ml採血し, 血清分離後, ドライアイス中にて郵送する.
2. 酸性ムコ多糖代謝病の検索のための尿は0℃以下で郵送する.
3. 生検材料の輸送においては, 血液または消毒剤の混入を防ぎ, アセトンドライアイス中にて, 自動車輸送する.
4. 培養のための血液試料は, 白血球層分離後, 凍結せぬよう郵送する.
以上の方法により, 満足すべき測定結果が得られた.

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© 一般社団法人国立医療学会
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