1979 年 33 巻 7 号 p. 673-677
国立療養所村山病院に入院し, 理学診療科に依頼のあつた脳卒中患者のうちで, 昭和51年4月から昭和53年3月までにリハビリを終了した52名に対して実態調査を行つた. 発症後3ヵ月以内に本院に入院したものは51.9%である. 平均治療期間は7.8ヵ月である. 発症後3ヵ月以内のものは上下肢のBrunnstrom Stageによる改善が認められるが, 4ヵ月以降のものには改善は少ない. しかし, 歩行, ADLなどには発症後4ヵ月以降のものにも治療効果が認められた.