CTスキヤンは1972年に英国EMI社により開発され, その臨床応用例が発表されて以来, すでにこれを用いて頭蓋内病変め診断において, その有用性が確立された.
最近では頭部以外にも応用され, 種々症例が発表されている.
耳鼻咽喉科領域においても, 最近約3年間に臨床報告例が発表されてきている.
今回, 私達は特に鼻・副鼻腔領域を中心にCTスキヤンを行い, 正常例を含め, 嚢腫, 副鼻腔炎, 血管腫, 上顎癌などの各疾患について今までのX線撮影では見られなかつた所見を得ることができた. 今後症例を重ねることによつてその有用性がますます発揮されると考える.