医療
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国立呉病院救急病棟および救命救急センター運営5年間の実態とその問題点
大村 一郎山本 久義野間 靖彬児玉 安紀大森 仁也森川 頴二緒方 晴男越智 昭博緒方 英子塩道 三枝子家弓 ミワ子武田 洋子竹田 富美江大谷 彰若山 幸子衣笠 治兵衛田辺 妙子浜本 美智子
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1981 年 35 巻 4 号 p. 378-383

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抄録
国立呉病院に昭和50年4月, 救急病棟が設置され, 以来5年間の運営の実態およびその問題点につき検討した. 昭和50年4月~昭和54年9月は平日夜間と休日24時間の救急患者を収容した. 昭和54年10月以降は毎日24時間救急患者を収容した. この病棟への入院患者は昭和50年度554名, 51年645名, 52年745名, 53年725名, 54年936名である.
このうち内科が約半数, 外科23%, 脳外科8%, 整形外科8%である. 53年度における病棟平均滞在日数は10.2日である. この病棟での死亡率は約10%, この病棟からの直接退院は30%である. またこの病棟の中に併設したICU, CCUへの入室患者数は50年168名, 51年215名, 52年251名, 53年267名, 54年448名と漸増した. その疾病別割合を見ると循環器疾患が40%, 悪生新生物19%, 次いで, 中毒事故, 消化器, 呼吸器の順である. ICU, CCUの平均滞在日数は, 5.2日である.
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© 一般社団法人国立医療学会
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