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Duchenne型筋ジストロフィー症の運動機能障害進展過程の分析
―罹病期間との関連から―
印東 利勝
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1984 年 38 巻 9 号 p. 875-879

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抄録

Duchenne 型筋ジストロフィー症(DMD)の運動機能障害進展過程を, 運動年令評価法を用いて, 罹病期間との関連で検討を行つた. 運動年令を低月令から高月令へと9段階に区分し, 各区分内で遂行し得た運動項目数から遂行率を算出し, 罹病期間との関連で検討を行い以下の結果を得た.
1)運動年令低月令区分に属する運動項目の遂行率は緩徐に低下するのに対し, 高月令区分に属する運動項目では, 遂行率の低下は急激であつた.
2)罹病期間が15年以上を経過しても低月令区分に属する運動項目は遂行率は20~30%台であつた.

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