眼症状で初発した悪性リンパ腫の1例

田渕 勝彦; 三好 保由; 青木 誠; 福井谷 祐一; 川戸 正文; 高橋 隆一; 伊藤 宗元; 早川 純子; 谷 瑞子; 秋山 健一

doi:10.11261/iryo1946.40.534

眼症状で初発した悪性リンパ腫の1例

田渕勝彦, 三好保由, 青木誠, 福井谷祐一, 川戸正文, 高橋隆一, 伊藤宗元, 早川純子, 谷瑞子, 秋山健一

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キーワード: 悪性リンパ腫, ブドウ膜炎, 脳腫瘍

ジャーナルフリー

1986 年 40 巻 6 号 p. 534-537

DOI https://doi.org/10.11261/iryo1946.40.534

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抄録

眼症状で初発した悪性リンパ腫症例の報告はまれであり, 眼球の生検によつて確認された症例は更にまれである.
われわれは, 両側ブドウ膜炎を初発症状として発症した悪性リンパ腫の1例を経験した.
眼球の生検によつて網脈絡膜への悪性リンパ腫細胞の浸潤を認め, CTスキヤンで右被殻の腫瘤を認めた. 放射線照射および化学療法後眼所見および脳腫瘤は軽快したが, その後脳出血の症状で死亡した. 本症においては悪性リンパ腫が多中心性に発症したと考えられる.

責任著者(Corresponding author)

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