医療
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生馬シミュレータの開発
木村 哲彦
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1986 年 40 巻 8 号 p. 749-755

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抄録

欧州で行われている乗馬療法を器械に換えることによつて, より正確な負荷を与えることが可能であるように, また, 時間と動きとの関連において正確な, 平衡保持機能, 姿勢保持機能の評価・促通訓練を可能ならしめるために, シミユレータの開発を行つた. 器械は(1)前後水平, (2)左右水平, (3)上下, (4)前後傾斜, (5)左右傾斜, (6)首振り, の6つの運動要素をもち, 馬が移動する際の加速度以外は時間運動範囲を含めて可変である. 健常人で予備的試験を行い, 器械の人体に与える評価を行つた. 肉眼的観察(多重露出撮影法により記録), 筋電図学的検索を併せ行つた. 姿勢保持機能の正常な脊柱の可橈性を有する者では, 極めて低い労力しか必要とせず, 筋活動電位で見るかぎり努力性筋放電の10分の1の電位しか認められない. 評価・治療に応用するにあたり, 器械の開発を終えたので報告する.

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© 一般社団法人国立医療学会
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