医師の立場から
1992 年 46 巻 3 号 p. 192-193
詳細
1992 年 46 巻 3 号 p. 192-193
(1) 医師の立場からみると, 薬物療法における患者サービスには, 直接的サービス(医師による患者への直接的な説明や指導)と間接的サービス(看護婦・薬剤師による服薬指導等への協力)がある.
(2) 直接的サービスでは多くの患者が医師との間に信頼関係を基本にした薬物療法を期待しており, 医師はよりインフォームド・コンセントにもとつく患者中心の医療へと積極的な転換を図る必要がある.
(3) 癌患者などへの薬物療法は一貫したチーム・アプローチによる患者サービスが不可欠であり, 患者の闘病意欲やQOLを考慮した積極的な医師・患者関係の確立が望まれる.
(4) 間接的サービスは, 直接的サーゼスを補うものであり, 看護婦による服薬指導, 薬剤師による直接服薬指導など, 多職間の協力を促すため医師による積極的な関与が必要である.
