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国立弘前病院における輸血に関する意識調査
中村 幸夫
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1995 年 49 巻 11 号 p. 954-957

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抄録
国立弘前病院輸血療法委員会では, 病院職員ならびに付属看護学校の学生に対して, 輸血に関する意識調査を行った.
1. 輸血に伴う危険性: 「知っている」は, 有効回答314例のうち165例(53%)であった. 最も高いのが看護系(88%)であり, 医師(78%), コメディカル(70%)と続いた. 看護学生は, 1年生(13%)2年生(22%)3年生(42%)と, 学年が進むほど理解率も上昇していた.
2. 輸血が必要な場合の選択: 「自己血輸血」「日赤の輸血」「指定輸血」がほぼ1/3ずっと同数であり, その選択理由は, 3者とも「安全(心)だから」が最も多かった. 一方, 「輸血を拒否する」は6例(2%)であった.
今回の調査により, 病院内における輸血療法に関して, 輸血療法委員会による広報活動の必要性を再確認した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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