医療
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小腸軸捻転症の1治験例
佐々木 秀文春日井 貴雄小林 学堀田 哲夫
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キーワード: 小腸軸捻転
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1995 年 49 巻 11 号 p. 969-970

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抄録
症例は76歳女性で, 1995年3月16日当院に入院となった. 既往歴は, 50年前子宮後屈で開腹術をうけている. 患者は15時に激しい腹痛を自覚しその後腹部膨満をきたした. 腹部X線写真では拡張した小腸係締を認めた. ただちに20時より開腹術を施行したところ, 回腸末端から70cmの部位からはじまる約60cmの小腸に軸捻転が認められた. 捻転は時計回りに180゜であった. 罹患腸管は切除は行わず捻転の解除のみを施行した. 術後経過は良好であった.
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© 一般社団法人国立医療学会
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