医療
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膵癌の集学的治療に関する研究
―ヒト膵癌培養細胞(SUIT-2)に対する化学療法および放射線療法の効果の経時的変化―
若杉 英之瀬尾 洋介山田 幸生秦 一雄樋口 かをる河野 彬
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1995 年 49 巻 3 号 p. 211-215

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抄録
化学療法ならびに放射線療法の膵癌細胞に対する効果を経時的に観察する目的で, CEA・CA19-9を産生するヒト膵癌細胞SUIT-2を単層培養して. 各種抗癌剤(MMC, ADR, FAR, 5FU, FT, CDDP, CPT-11)を添加後2日放置し, その後60Co照射群, 非照射群について対比検討した. 観察期間は20日間, 培養液中LDH・CEA・CA19-9の経時的測定, 細胞のDNA・蛋白・CEA・CA19-9の測定を行い, 検鏡による観察も行った. 膵癌培養細胞に対する抗癌剤の効果は, その投与量が充分な場合には放射線照射よりも著明であった. 抗癌剤の大量使用でLDHは初期に上昇し後に減少した. 培養液中CEA・CA19-9値は日時の経過とともに抑制されたが, 抗癌剤の使用が少ない場合には後に高値を示した. 細胞DNA・蛋白・CEA・CA19-9量も容量依存性に減少を示した. FTとCPT-11の効果は軽度であった.
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© 一般社団法人国立医療学会
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