医療
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特発性正常圧水頭症患者における歩行解析
加藤 宏一堀 智勝廣瀬 昇小林 一成
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2006 年 60 巻 7 号 p. 446-447

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抄録

特発性正常圧水頭症(iNPH)の3徴の中で, 歩行障害はもっとも多く認められる症状であり, シャント術後の改善率も良好である. 歩幅の狭小化・すり足・不安定性など, 一見パーキンソン病に似た症状でもある. 他の症状の有無, 画像診断によりiNPHの診断は可能であるが, 髄液シャント術の効果予測は髄液tap testでの評価が有効である. 高齢者にみられる歩行障害にはiNPHが多く含まれると予想され, 今後, 適切な診断と手術適応がなされることが望まれる.

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© 一般社団法人国立医療学会
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