電子写真学会誌
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アモルファス・シリコン感光体の作製(1).
— シランおよび反応性ガスのグロー放電分解過程 —
中西 達雄丸川 雄二高橋 智山崎 敏規森口 博行
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1989 年 28 巻 3 号 p. 274-283

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抄録

シラン(SiH4)および他の材料ガス(X)のSiH4-X-Arブロー放電プラズマ中の分解効率(η)を質量分析法により測定し,SiH4およびガスXの解離反応におけるSiH4に対するXの相対的な反応速度定数(Kd,x/Kd,SiH4)を求めた.ここで,ガスXはジシラン(Si2H6),ゲルマン(GeH4),アセチレン(C2H2),アンモニア(NH3),メタン(CH4),炭酸ガス(CO2)、四弗化炭素(CF4)および四弗化珪素(SiF4)である.また,材料ガスがSiH4,CH4およびC2H2の場合について,シリコン源活性種と炭素源活性種がアモルファス・水素化炭化シリコン(a-SiC:H)膜に取り込まれる過程およびその結果である膜中炭素含有量[C]を分解効率ηSiH4,ηCH4およびηC2H2を用いて議論した.さらに,SiH4-CH4-Arグロー放電プラズマ中のηSiH4およびηCH4をコントロールしながらアモルファス・水素化シリコン/水素化炭化シリコン(a-Si:H/a-SiC:H)二層構造型感光体を作製した.そして、それらの電子写真特性を示した.

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© 1989 一般社団法人 日本画像学会
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