電子写真学会誌
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論文
昇華型レーザ熱転写の記録特性(I)
—階調記録特性—
尾台 佳明加藤 雅敏北村 孝司小門 宏
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1995 年 34 巻 4 号 p. 312-319

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抄録

レーザ熱転写記録方式はサーマルヘッドの代わりに集光されたレーザ光を熱源として用いるもので,レーザスポットに対応した数μmオーダーのドットが形成でき,超高解像度化が可能である.
本研究では,昇華性染料と近赤外吸収材料を含む昇華型記録媒体にレーザ光を照射して発熱,染料転写を行う昇華型レーザ熱転写の階調記録特性について検討した.まず,高精度で高解像度のドット変調中間調記録が可能なレーザ熱転写記録装置を使用し,パルス幅,レーザ出力,周期などを変化させた基本的な階調特性を評価した.また,記録エネルギーに関する相反則不軌は顕著には見られないこと,反射濃度LOを得るのに必要な記録エネルギーは約0.9 J/cm2であることを示した.さらに,超高解像度における中間調記録の可能性を示し,実際に3000dpi以上の階調画像の記録を行った.

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© 1995 一般社団法人 日本画像学会
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