抄録
テレビジョン衛星放送の音声信号を5.73MHzの副搬送波を用いてディジタル伝送する方式を開発した.この方式は, サンプリング周波数32kHz, 10ビット準瞬時圧伸音声を4チャンネル, あるいはサンプリング周波数48kHz, 16ビット直線符号化音声を2チャンネル伝送することができ, さらにファクシミリなどのデータサービスも可能である.これらの音声およびデータは, 4相DPSKで変調した伝送速度2048Kbit/sのディジタル信号により伝送する.また誤り訂正符号を用いることにより, 受信C/Nが低下した場合にも音声品質を確保し, 映像品質とのバランスを保つことができることを確認した.