テレビジョン学会誌
Online ISSN : 1884-9652
Print ISSN : 0386-6831
ISSN-L : 0386-6831
読みやすさの観点より求めたCRTディスプレイにおける日本語表示条件
栗田 正一宮本 正位下 雄二綱島 智子
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 39 巻 11 号 p. 1103-1109

詳細
抄録
CRTディスプレイ上に, 文字, 単語あるいは文章を呈示し, その反応時間または読取り時間を測定することにより, legibilityの観点から日本語の適正表示条件を求めた.その結果, 管面輝度10cd/m2の時, 輝度の適正値はポジタイプ80~130cd/m2, ネガタイプ50cd/m2, 視距離の適正範囲は40~70cmであることが明らかとなった (文字の大きさ約5mm, 文字構成15×16ドット).管面輝度を高くすると, 適正コントラストは小さくなった.また, 文章表示の適正条件として, 文字間隔3~8ドット (文字高の0.2~0.5倍), 行間隔11~15ドット (0.7~1.0倍) を得た.文字色 (緑, 黄, 白), コントラストタイプの違いによる差はみられなかった.
著者関連情報
© 社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top