テレビジョン学会誌
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EDTV方式における高彩度画質の解像度低下に対する補償方式
湯山 一郎栗田 泰市郎
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1989 年 43 巻 7 号 p. 723-730

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抄録

現行NTSC方式では, 受像機のCRTのガンマ補正を送像側で行っているため, 被写体の輝度情報の一部が輝度信号だけでなく色信号によっても伝送されている.この色信号に対し帯域制限がなされているため定輝度原理が満たされず, 高彩度画像で輝度のディテール再生の低下を引き起こしている.
本論文では, このディテール低下に対し送像側で補償を行う方式を提案し, その特性を解析した.これらの方式を現行放送の画質改善方式 (EDTV方式) としてハードウェアにより実験し, 本方式がスタジオ番組, スポーツ番組などではある程度の効果が期待できることを確認した.

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