時事英語学研究
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時事論説文 : 因果関係を表現する動詞
竹内 祐治
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1991 年 1991 巻 30 号 p. 72-80

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抄録

本稿は、doctor's arriva1 (派生名詞句) やlowered interest rates (利率引き下げ) のような、「修飾構造でありながら命題 (=陳述、ネクサス) を含む語群」について、序で概説し、本題において、この種の二つの語群間の因果関係を動詞に託して表現する方法を、論究するものである。因果関係を表現する動詞は時事論説文で多用されるが、Iでは、その種類と用法・意味を論じ、IIでは、この動詞を使った因果関係の論理展開を例示し、IIIでは、この動詞による分詞構文に関して、sentence sense-subjectという新しい概念を提起し、この分詞の意味上の主語は、文の主語ではなくてsentence sense-subjectであると主張する。sentence sense-subjectとsentence antecedentとの関連にも言及する。

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