2004 Volume 16 Issue 1 Pages 15-25
今後の大規模な海上空港や港湾の開発において整備方針を定めるためには,周辺の環境や利用に,十分調和した諸施設を整備する必要がある.そのためには,住民の意見を可能な限り広くくみ取ることが必要であるが,それらの諸施設が完成した未来の写真でもない限り,住民は実感を持って評価することができないであろう.本研究においては,まず,九州の127 海岸を対象に環境利用に関する現地踏査を実施し,さらに,そのとき得られた海岸の写真画像をホームページに掲載して画像上での環境評価を行ったその結果,現地調査と写真画像の評価結果を比較し一致度を確認したまた,波の屈折や回折を考慮した数値解析により得られた波形をCG画像に取り込みリアルな海岸光景を作成し, CG画像が持つ可能性について考察した.