大気中塵埃放射能の濃度を東京国分寺で1959年4月から1961年6月まで測定した結果, 60年および61年の春季増大(約4~5倍)を検出した。圏界面上放射能蓄積量の拡散降下による減少半減期は300~400日程度と得られた。 γ線スぺクトル測定解析によって, 1959年3月採集の試料から144Ce-144Pr, 106Ru-106Rh, 137Cs-137mBaを, 1960年2月~7月採集の試料から144Ce-144Pr, 106Ru-106Rh, 95Nb, 103Ruを検出した。
スぺクトル解析に用いたシンチレータピーク効率にはウェル型NaIのcascade-sum効果を考慮した。