日本原子力学会誌
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臨界安全ハンドブック第2版の作成について
奥野 浩野村 靖
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1997 年 39 巻 10 号 p. 832-841

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抄録
『臨界安全ハンドブック第2版』の作成がワーキンググループにおいて最後の検討段階に入っている。第2版は,日本における最新の研究成果を取り入れた。本稿では,第1版(1988年に発刊)の継続課題として検討されたものの中から, (1)非均質な体系であっても均質と見なせる燃料粒径の大きさ, (2)均質燃料系で燃料濃度分布が不均一になったときの反応度効果, (3)水没を仮定しない臨界安全評価の方法, (4)燃料の燃焼を考慮したときの臨界データについて,内容を解説する。さらに,第1版ではもともと範囲外としていた化学プロセスの臨界に関する事項および臨界事故関連事項について概要を紹介する。最後に,第3次版を目指した準備状況についても触れる。
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