2002 年 44 巻 12 号 p. 879-881
高温ガス炉から取り出した850~950℃の高温ヘリウムガスを閉サイクルガスタービンで発電に利用することにより, 50%近い高熱効率での発電が期待できる。熱を有効に利用することは, 核燃料の節約と同時に, 放射性廃棄物量や温排熱量の低減につながるので, 地球環境にやさしい原子力発電システムであるといえる。そのために必要な高性能再生熱交換器の開発に取り組み, 実機製作技術を確立した著者らに対し, 第34回 (平成13年度) 日本原子力学会賞技術賞が授与された。