産業ストレス研究
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【特集】
産業ストレスに活かすグループ・ダイナミックス
縄田 健悟
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2024 年 31 巻 2 号 p. 175-181

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抄録

グループ・ダイナミックスは,集団過程を探求する領域として,産業・組織心理学や社会心理学の下位研究領域として位置づけられることが多い。本稿では,特に職場集団 (work group) におけるグループ・ダイナミックスの研究と産業ストレス研究との結合に焦点を当て,この領域の理解を深めることを目指す。最初に,「グループ・ダイナミックスの基本的視点」として,グループ・ダイナミックスの特徴を概説する。続いて,2 つの主要な視点から考察を行う。第一に,主に社会心理学領域で研究が行われてきた「集団の基礎過程」を解説する。第二に,「チームワーク」に焦点を当てた集団研究の知見を紹介する。最後に,「グループ・ダイナミックスから産業ストレス研究への示唆」として,産業ストレス研究との接合に関する議論を行った。

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© 日本産業ストレス学会
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