日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2016年年会
セッションID: R2-04
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R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物
木浦鉱山産亜砒藍鉄鉱の構造精密化と水素原子位置について
*范 華玲宮野 優美子本宮 秀朋吉朝 朗杉山 和正奥部 真樹有馬 寛中塚 晃彦門馬 綱一宮脇 律郎
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抄録
大分県木浦鉱山産の鉄砒酸塩鉱物parasymplesite、Fe3(AsO4)・8H2O、のX線単結晶構造精密化を行った。この鉱物は化学式M3(TO4)2・8H2Oで表される藍鉄鉱グループに属している。藍鉄鉱とこの鉱物の構造研究は歴史的に森、伊藤(1949)によって始められた。その後精密化されておらず、今回水素原子位置を決定し、他の藍鉄鉱グループと結晶化学的な比較を行った。木浦鉱山産の鉄砒酸塩鉱物はa=10.3519(10), b=13.6009(12),c=4.7998(4),β=104.816(6), V=653.32, Z=4の空間群C2/mであった。この構造グループ独特な水分子―陽イオン結合距離を有している。また、層間の水素結合についての比較も行った。
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© 2016 日本鉱物科学会
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