日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2016年年会
セッションID: R2-16
会議情報

R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物
XAFS 法による K-Pg 境界層粘土の Ti 局所環境解析: 新たな巨大隕石衝突の痕跡の可能性
*鳥羽瀬 翼吉朝 朗ネスポロ マッシモ本宮 秀朋磯部 博志奥部 真樹有馬 寛杉山 和正
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

K-Pg 境界層粘土のTi の局所環境はk 端 XAFS 法を用いることで配位数と原子間距 離の量的データを得られる。K-Pg 粘土の XANES スペクトルと Ti-O 間距離は Suevite と 似ている。この XAFS により得られた情報 の類似性から K-Pg 粘土は隕石衝突による高温高圧環境を経たことが示唆される。 隕石衝突による温度、圧力、急冷条件の履 歴はK-Pg粘土の局所環境に保存されている。 衝撃ガラスと K-Pg 粘土の類似性から Ti の 局所環境研究は隕石衝突の痕跡として利用 されるだろう。 

著者関連情報
© 2016 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top