日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2017年年会
セッションID: R4-05
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R4:地球表層・環境・生命
微生物細胞の局在化で解明する地球規模で進行する鉱物—水反応のフロント
*鈴木 庸平
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抄録

海山表面の様々な水深で形成するマンガンクラストは、環境変動の影響を受けやすく、地球規模での海洋-固体地球間の元素分配に変化を生じる可能性が考えられる。形成年代が1000万年を超える海洋地殻が全体の90%を占めるが、マグマの熱源を失い、空隙が二次鉱物で充填されるため、低温での岩石—水反応は進行しないと考えられている。。
上述の対象で進行する反応を特定するためには、固液界面や鉱物充填された亀裂中に形成する微生物バイフィルムの可視化とその部位のナノバイオ・鉱物学的解析を行う必要がある。親水性樹脂を用いて作成した薄片に対して、光学顕微鏡、電子顕微鏡、顕微ラマン分光、二次イオン分析装置の分析手法を融合する上で必要な試料処理法や、手法の融合により何を明らかにできたかについて、本発表では紹介する。

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