顎顔面補綴
Online ISSN : 2435-0389
Print ISSN : 0389-4045
研究論文
上顎切除患者に対する顎顔面補綴治療上の考慮事項に関する外科医の意識調査
エルバシュティ マハムドアスウェヘリー アメル服部 麻里子隅田 由香道 泰之鵜澤 成一山口 聡原田 浩之谷口 尚
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2017 年 40 巻 2 号 p. 28-36

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抄録
要旨:上顎切除患者の補綴的リハビリテーションは,チームアプローチが必要である.本研究では,上顎切除患者の術後の顎顔面補綴治療上の考慮事項に関する外科医の意識を調査することを目的として,28項目のクローズエンド型で複数選択肢のアンケートを実施した.アンケートは,東京医科歯科大学(TMDU)口腔外科,および頭頸部外科に配布し,その結果70%の回答率だった.回答者の48%は口腔外科医,52%は頭頸部外科医だった.上顎切除の経験は,口腔外科医で53%,頭頸部外科医で39%だった.上顎切除後の外科的再建を進めた経験は,口腔外科医0%に比して,頭頸部外科医は17%だった.回答者の大半は,術前から術後の補綴治療を検討していた.上顎切除の前と後の補綴的リハビリテーションの検討に関しては,頭頸部外科医は,口腔外科医47%に比して22%と,小さかった.回答者の63%は患者らを顎顔面補綴専門外来に紹介し,補綴治療を行っていた.上顎切除患者の補綴的リハビリテーションは機能回復と審美回復に寄与する.よりよい術後補綴治療を提供するために,顎顔面補綴医と外科医らが術前よりコミュニケーションを密にとり,顎顔面補綴医から外科医らへの術後の補綴装置への情報提供などをさらに行う必要があることが明らかとなった.
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© 2017 一般社団法人日本顎顔面補綴学会
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