日本看護管理学会誌
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看護師長アイデンティティに関連する要因の検討
原井 美佳
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2008 年 11 巻 2 号 p. 59-66

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抄録

近年,医療の質の向上や安全管理,看護管理者の役割もますます重要となっている.このような状況下における看護師長の実態に注目し,本研究では看護師長アイデンティティとその関連要因について明らかにすることを目的に調査を行った.対象はA地方300床以上の総合病院の看護師長529名,方法は無記名自記式質問紙を用いた郵送法である.質問紙は,看護師長アイデンティティ,看護師アイデンティティ,自尊感情,自己効力感,バーンアウト,役割受容等から構成した.その結果,356名より回収(回収率67.3%),有効回答は354名であった(有効回答率99.4%).分析はSPSS11.5を用い統計処理を行ったところ,看護師長アイデンティティを高める要因は役割満足,看護師アイデンティティ,自己効力感,バーンアウト達成因子,任命時の頑張ろうと思う気持ち,認定看護管理者教育課程受講,年齢,職場外の相談者であった.逆に低める要因はバーンアウト消耗因子と配偶者の存在であった.以上のことから看護師長アイデンティティを培うためには,看護師長の役割への満足を高めること,任命時の気持ちの背景を看護師長自身と所属組織が把握し自己啓発および支援を行うこと,専門性の高い研修を積極的に受講できるような支援が必要であると考える.

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© 2008 一般社団法人 日本看護管理学会
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