日本看護管理学会誌
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資料・報告
看護方式の採用状況に関する調査
―全国の中規模以上の病院の場合―
吉田 由美佐々木 章江西 恵実関島 英子野間口 千香穂山本 明美松嵜 英士内山 眞佐美井上 和子梶山 祥子五島 嵯智子
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1998 年 2 巻 2 号 p. 5-14

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抄録

国内の許可病床数300床以上の全病院1,595施設の看護部長を対象に,各病棟ごとの看護方式について郵送法による調査を実施した.調査期間は1996年4~5月,有効回答率は41.1%であった.

看護方式は5,978病棟から回答があり,チームナーシングが32.0%であり,チームナーシングと他の看護方式を併用している病棟を合わせると64.3%で,チームナーシングは最も多く採用されている看護方式であった.モジュール型継続受持方式の単独採用は9.7%,プライマリナーシングの単独採用は4.1%であった.複数の看護方式を併用している病棟は全体の41.3%であり,組み合わせは26通りあった.単独採用の5方式を併せると31通りとなり,各病棟が事情に合わせて工夫している結果と考えられる.看護方式は病院病床数により相違がみられ,また精神科病棟では機能別看護方式を取り入れた方式が多かった.

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© 1998 一般社団法人 日本看護管理学会
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