日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護教育における解剖遺体見学実習に関する質的研究
−レポートの内容分析による学習内容の検討−
石野 レイ子古屋敷 明美兵頭 慶子
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2004 年 13 巻 3 号 p. 47-58

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抄録

 解剖遺体見学実習の学習内容を明らかにするために、実習後400字以内で感想内容を記載したレポートの内容分析を行った。結果から、学習内容として、【学習の深さ】と【学生の心情】のコアカテゴリーが抽出された。【学習の深さ】では『観察の方法』、『観察の内容』、【学生の心情】では『感情・気持ち』『学習への意欲』『人間の尊厳』のカテゴリーが抽出された。【学習の深さ】では、漠然とした見方による浅い学習から、既習の知識を活用し、主体的に探求した深い学習レベルヘと学習の広がりが見られた。【学生の心情】では、看護の対象理解や看護職へのコミットメントの意義が示唆された。また、看護基礎教育における解剖遺体見学実習の事前と事後の学習指導の在り方や、学習成果を各教科の学習へ統合・深化させていくためのカリキュラムの検討課題の示唆が得られた。

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© 2004 一般社団法人 日本看護学教育学会
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