〔目的〕新人看護師教育に関わる看護師が、リフレクションをどのように活用し、その効果をどのように認識しているのか、明らかにする。
〔方法〕調査協力の得られた2病院の新人看護師教育に関わる看護師126名を対象に、リフレクションに関する自由記述式アンケートを用いた調査を実施した。
〔結果〕1.新人看護師教育へ導入しているリフレクションに関連する指導方法では、【日々の実践に即した振り返り】、【定期的な、状況に応じた振り返り】、【自己の課題と向き合う振り返り】、【記述による振り返り】、【対話による振り返り】の5つのカテゴリーが明らかになった、2.「指導者」は「リフレクション」の導入の必要性について、【実践の理解が深まる】、【次の実践につながる】、【看護師同士のコミュニケーション】の効果を認めていた、3.リフレクションへの関心では、【看護実践能力へ及ぼす影響】、【指導者と新人看護師それぞれの能力】、【リフレクションを導入した教育方法】の3つのカテゴリーが抽出された。
〔考察〕新人看護師の教育に関わる看護師は、「リフレクション」に関連する指導を実践し、看護実践の理解につながると認識しており、さらに効果的な指導を模索していると考えられた。