〔目的〕難病(ALS)患者の在宅療養環境を映した360度画像を用いた授業を実施し、その授業に対する学生の感想をもとに、看護学生の授業での体験を明らかにすること。
〔方法〕「360度カメラの画像を使用した授業に対する感想」を質的帰納的に分析した。
〔結果〕80名の学生の授業に対する感想から体験についての記述を分析した。その結果、121個のコードから【リアリティを伴ったALS療養環境体験による学ぶ意欲の高まり】、【ALS療養環境とその人らしく生きる生活の工夫に対する理解】、【ALS患者と家族視点から得られた理解・共感】、【看護職としての視点や気づき】、【グループワークによる興味・関心や学びの深まり】の5カテゴリと15サブカテゴリが抽出された。
〔考察〕360度画像を用いた授業は、看護学生の学ぶ意欲を高め、療養環境や患者・家族の体験的理解を通して学生の観る視点を看護職として看る視点へと変化させ、看護専門職としての視点を養う可能性が示唆された。