抄録
Dopamine系活動亢進による行動変化の解析のため, apomorphine (5mg/kg) 急性投与によるラットの行動変化を, 単独の状態および金属網を隔てて刺激ラットと接することができる状態で, コンピューターを用いた画像解析法により自動測定した。ラットの位置データを用いて, 社会的行動と常同行動の因子として, ラット間距離, 移動距離, 反復運動の3つの行動指標を抽出した。Apomorphine投与により, ラット間距離は増加する傾向を示し, 刺激ラット存在下での移動距離の増加が見られなくなった。このことより, dopamine系の活動亢進が社会的環境での行動を変化させることが示唆された。反復運動時間はapomorphine投与群で多く, dopamine系の活動亢進により惹起されたside-to-side movement of the forequartersという常同行動に対応すると考えられたが, 刺激ラット呈示効果はなく, 社会的環境の影響は認められなかった。