2015 年 12 巻 2 号 p. 53-62
特別支援学校中学部2 年在籍の、不適切な行動が多くコミュニケーション課題のある知的障害を伴う1 名の自閉症生徒に対して、1 年間にわたり担任として指導を行った。適切な行動のコントロールやかかわりの定着化を試みるために、応用行動分析(ABA)によるアプローチ、ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)が必要と考えた。そして、カウンセリング法を中心に複合的アプローチによる指導を行った。不適切な行動は完全にコントロールされた。そして、「あいさつ」などのコミュニケーション活動も活発化した。