抄録
北海道東部における油徴は阿寒火山の西麓に早くから知られ5),その後知床半島のつけ根の忠類6)や網走地方に知られてきた7)。戦時中に紋別郡下湧別において石油探掘がなされた噂があつたが,その詳細を知り得ないでいた処,最近同じ紋別郡の南と北に相ついで油徴が発見され,その調査が北海道立地下資源調査所に依頼された。その調査に先立つて,橋本は下湧別における前述の噂の土地の石油調査を依頼され,その折にたまたま前述の南部の油徴をも見ることができた。その後,両名で再び同所ならびに北部の油徴を視察し得たので,今後のオホツク沿岸含油区域の探査に多少とも御参考になればと思い,それらの概要を報告したい。