シミュレーション&ゲーミング
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防災とシミュレーション&ゲーミング―京都大学防災研究所21世紀COEプログラムの取りくみから―
矢守 克也
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2008 年 18 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

本稿は,京都大学防災研究所において,平成14年度(2002年度)から平成18年度(2006年度)まで実施された21世紀COEプログラム「災害学理の究明と防災学の構築」に関連して推進された研究の中から,シミュレーション&ゲーミングと関連するものを選び,それらを,防災研究・実践の「可視化」という観点に立って整理したものである.シミュレーション&ゲーミングが,防災研究の成果や防災実践のありようを「可視化」するための有力なツールとなることに注目し,筆者自身が関与した防災ゲーム「クロスロード」を用いた防災実践がもつ意味について詳しく報告した.特に,ゲーミングが,防災実践を,自然対人間のゲームではなく,複数主体間のインタラクションとして,言い換えれば,人間対人間のゲームとして「可視化」することに資する点を強調した.

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© 2008 特定非営利活動法人日本シミュレーション&ゲーミング学会
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