裁判員制度の本格導入に伴い,法教育教材の充実の必要性が増している.本研究では,中学校・高等学校の生徒に裁判員裁判における評議を簡便に体験してもらうための授業教材として,荒川(2009)の裁判員裁判ゲームをもとに,裁判員裁判ゲーム中高生版を開発した.またその有効性を検討するために, 2つの高校でシミュレーションを行った.その結果,ゲームを体験することで裁判員裁判に対する考え方が変わり,参加意欲が向上することが明らかとなった.これらの点から,法教育教材としての裁判員裁判ゲームの有効性が明らかになったといえる.