禁煙科学
Online ISSN : 1883-3926
禁煙外来受診をきっかけに未破裂腹部大動脈瘤が発見された1症例
宮﨑 雄輔源平 麻衣佐々木 華薮田 亜沙美鈴木 駿輔阪田 純司竹内 泰代坂本 裕樹森本 達也
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2019 年 vol.13 巻 08 号 p. 1-4

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抄録
要 旨
 喫煙は動脈瘤発症の重大なリスクファクターである。禁煙外来の初回受診者に心血管系疾患のスクリーニング検査を行い、未破裂の腹部大動脈瘤を発見した。
 患者は 63 歳の男性。心筋梗塞の既往があり、糖尿病、高血圧、脂質異常症のため静岡県立総合病院循環器内科で加療中であった。主治医の紹介により禁煙外来を受診した。禁煙外来初回受診時に超音波検査による心血管疾患のスクリーニングを行ったところ、未破裂の腹部大動脈瘤 (47 mm 大) が発見され、手術目的で心臓血管外科へ紹介となった。
 禁煙外来初回受診時にスクリーニング検査を行うことで、大動脈瘤の早期発見・治療につながることが期待される。
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© 2019 日本禁煙科学会
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