禁煙科学
Online ISSN : 1883-3926
喫煙後の呼出煙についての検討
東山 明子
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 vol.16 巻 12 号 p. 1-10

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抄録
要 約
本研究では、紙巻きタバコ喫煙後の呼出煙排出時間を、安静、飲水、音読、運動の4場面について調べ、加熱式タバコについても安静のみ調べた。安静、飲水、音読では排出時間に有意な差は見られなかったが、運動は安静や音読と比較して呼出煙排出時間を有意に短縮した。加熱式タバコは紙巻きタバコより安静での排出時間は短い傾向であったが、加熱式タバコでも呼出煙排出があることが示された。喫煙歴の長短や1日喫煙本数の多少は、排出時間に関係しないことがわかった。これらのことから呼出煙短縮のためには運動が有効であること、加熱式タバコも紙巻きタバコと同等の規制が必要なことが示唆された。
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© 2022 日本禁煙科学会
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