抄録
要 旨:一日人間ドックを経年受診している50歳から69歳の男性4,081人について、胃がん発生と喫煙との関連を検討し
た。この集団における胃がん発生率は、0.21/100人年で、60~64歳群にピークが認められ0.35/100人年であった。喫煙
群の胃がん発生率は、非喫煙群、禁煙群より高率で、喫煙群の60~64歳群では0.58/100人年と最も高率であった。ま
た、喫煙指数(一日当たりの喫煙本数×喫煙年数)が高いほど胃がん発生率が高い傾向が認められ、胃がん発生に喫煙が
影響している事が示唆された。