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前報(その1)と同様の目的で、風観測データから上空風速の発生頻度を求めるとともに風速の鉛直プロファイルを抽出し、それらをWRFによる計算結果と比較した。なお風速鉛直プロファイルの再現には地表面粗度を適切に与えることが重要であると考えられるため、GISを用いて土地利用分類を行い地表面粗度等を与えたWRFの計算を行うとともに、デフォルト設定の計算も行った。本報では内陸部南千住の検討結果について述べている。上空風速の発生頻度は、観測値と計算値かなりよく一致し、特にGISを用いた計算と観測値との対応がよかった。風速の鉛直プロファイルもGISを用いた計算と観測値との対応が格段によいことがわかった。