日本風工学会年次研究発表会・梗概集
平成25年度日本風工学会年次研究発表会
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風の性質
強風時の風速変動特性評価に及ぼす観測記録の平均化時間の影響
*友清 衣利子前田 潤滋
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p. 109-110

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抄録
風速の平均化時間が最大瞬間風速記録に影響を及ぼすことはこれまでにも指摘されているが,実際にはさまざまな平均化時間の風速記録が用いられており,その影響を検討した例は多くはない。本報告では送電鉄塔頂部で観測された強風記録をもとに,風速変動に及ぼす平均化時間の影響を検討した。平均化時間が大きくなっても平均風速値はほとんど変化しないが,最大瞬間風速値と突風率は平均化時間の増大に伴って小さくなった。乱れの強さは平均化手法によって特性が異なり,相加平均では,平均化時間の増大にともなってデータ数が減少するため,乱れの強さが大きくなるが,移動平均では,平均化時間の増大にともなって乱れの強さは減少することを確認した。
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© 2013 日本風工学会
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