抄録
マイクロバーストにおける局所的な被害の原因となる局所的強風の発生要因を明らかにするため、水槽を用いたマイクロバーストの再現実験を行い、PIV解析によって速度場を調べた。その結果、局所的強風はマイクロバーストの外出流における乱流に起因するものではなく、下降流が渦により乱されないことと、その中に特に下降流の強い領域が形成されることが重要であることがわかった。実験結果を実スケールに換算すると、平均13m/sの外出流の中に30m/sほどの局所的強風が発生し、その領域は全体が3000mであるのに対し300mほどであることがわかった。