抄録
北海道室蘭市に位置する白鳥大橋においては,開通当初よりモニタリングが行われており,そこで得られたモニタリングデータを解析すると,特定の風速域でのみ橋軸直角方向に加速度振幅が大きくなっていることが明らかになっている.本研究においては,そこでの原因や特性の理解に焦点を当て,風洞実験を行った.その結果,振幅が増大する際にはロックイン状態にあり,着目している振動が上流柱で剥離した渦に起因することを示した.また,主塔間隔を変更しても同様の実験を行い,特定の主塔間隔比においてのみ発生することを確認した.