p. 135-136
本論文では、風向変化時の三次元角柱の風圧特性を明らかにすることを目的とし、風向変時の角柱まわり流れのLES解析を行った。風向変化の度合いによって、隅角部の近傍に極大な負圧が認められた。また、その際の風向と流れ特性との関連性について考察した。
風向を緩やかに増加させた場合、前縁付近の剥離・再付着流れから、剥離せん断層が後方で巻き込む流れへ移行するが、ある程度の速度で変化させた場合は流れの移行に対して風向変化が速いため、逆方向の風向になっても側面に強い循環が形成続け、主流に対して流れが大きく曲げられるため、極大負圧が生じるものと考えられる。