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東京都内の高さ125mの高層建物において市街地上空の風の観測を実施した。本稿では,2回の季節風と3回の台風の観測結果を用いて風の乱れの性状を検討した。
(1)乱れの強さは,平均風速が高くなるとともにばらつきが小さくなり,風速15m/sを超えると粗度区分Ⅲの指針値(0.138)に近い値を示した。
(2)ガストファクターは,乱れの強さに比例する傾向を示した。評価時間とガストファクターの関係は,季節風時にはDurstの曲線に近い値を示し,台風時はやや大きな値を示した。
(3)ガストファクターと乱れの強さの関係から算出したピークファクターは,約2.5であった。