本開発では、高齢者や片麻痺の人が排泄行動を自己で行えるようにするための排泄補助具を製作した。 排泄補助具は、普通の下着のように装着し、脱着や処理を容易に行うことができ、尿・便の汚染範囲を縮小することができた。これにより、排泄における自立を促進し、使用者の尊厳と生活の質を向上させることが期待される。 開発過程では、市販の下着をベースにし、自作布製吸収材も検討を行い、経済性に配慮した。性能評価試験では、排泄補助具の着脱や汚染範囲の縮小に成功し、主体的な排泄行動をサポートできることが確認された。この排泄補助具の開発により、高齢者や片麻痺の人々は自己効力感を保ち、自尊心を守ることができ、介護者の負担も軽減され、QOLが向上する可能性が示唆された。