Journal of Computer Aided Chemistry
Online ISSN : 1345-8647
分子軌道計算結果の統計論的解析による収率予測
岡野 克彦佐藤 耕司高橋 英雄堀 憲次
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6 巻 (2005) p. 57-66

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抄録

我々は、コンピュータのみを使用した合成ルートの開発を行うために、遷移状態に関する情報を収集したデータベース、遷移状態データベース(TSDB)、の構築を行っている。その過程で、ある合成ルートが他のルートより良いかを判断する時に、有機化学反応の実験収率を予測することが非常に重要であると判断するに至った。そのため、反応物、中間体、生成物に対する分子軌道(MO)計算により得られる電子状態、エネルギー、物理化学的係数等と溶媒や反応温度等の実験条件パラメータをGA-PLS法の説明変数とした検討を行った。即ち、1,4-dihydro-quinolone-3-carboxylic acid骨格を作る芳香族求核置換(SNAr)反応の収率を目的変数として、その傾向が予測できるかについて研究を行った。その中で、求核種やキノロン環の構造により説明変数が異なること、更に、特定の求核剤ではモデル化不能である等、一見、モデル化可能に見えるが、問題点が多いことを明らかにした。

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© 2005 日本化学会
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